やっぱりって言わんばかりに胸をはる瀬戸口君。
私はただただ驚いていた。
否定もしない本田君に唖然とした。
______本当に好きなのかな、私のこと……。
ふと考えてしまう。
もし好きだったら……
そのとき、視界の中に山内君の姿が入る。
今更ながらに思い直す。
私は山内君の事が好きなのに、何で……。
っていうか、この話聞かれちゃった……?!
好きな人の暴露。微妙な空気が漂う教室。真っ赤になった隣にいる本田君。
そして軽く軽蔑する様な目でこっちを見る山内君の姿……__________
気づいた時にはホウキを放り棄て、教室を飛び出していた。