先を歩く本田君を見詰める。


私より10センチくらい背が低い。


髪先がぴょんぴょん跳ねてるくせっ毛。


夕陽に照らされてオレンジ色の背中。


眠いのかな。大きく欠伸をしてて、その声が階段の踊り場に響く。


階段を一段降りるたびに鳴る小さな足音。


一つ一つに敏感に反応してしまう私。