side 梓
今日もまた、いつも通り京君と登校した。
その日の朝は特別寒く、雪が積もっていた。
「梓⁇」
「梓っち⁇」
「んー、二人とも…」
昼休み。
「どしたのまた」
梨花ちゃんは言う。
「うんうん。なんでもないよー」
「には見えないよ⁇」
「うーん…なんか、桜さんから宣戦布告されたっていうかぁー」
「「はぁー‼︎⁇」」
「なにそれ。もしかして梓っち脅されたのか⁇八百長か⁇」
「そんなんじゃないけど…」
…。
「私どうしたらいい⁇」
二人に聞く。
「じゃあこの際はっきりしよう」
「へ⁇」
霜月君は言う。
「まず。梓っちは好きなんだよね⁇北見のこと」
「うん」
「好きなんだよね⁇」
「…好き…」
「で、桜さんも好きって⁇」
「うん」
「そうか。そりゃライバルやな」
「…」
「でもな。梓っち」
霜月君は私の肩にポンっと手を置く。
「お前の気持ちが本物なら、諦めることない。誰にも負けねぇ想いは、梓っちにあるだろ⁇」
「…ぅん…」
「なにも考えるな。ただ北見を好きなままでいろ。大体桜っつ奴は男子の人気くらってるかもしんねーけど、北見は違うだろ⁇」
「…」
「第一見てて、興味なさそーな顔してるしあいつ」
「そう、かな」
「まっ、俺も梓っち派だからねー」
「ありがとう、霜月君」
なんだか少し、元気が出たよ。
今日もまた、いつも通り京君と登校した。
その日の朝は特別寒く、雪が積もっていた。
「梓⁇」
「梓っち⁇」
「んー、二人とも…」
昼休み。
「どしたのまた」
梨花ちゃんは言う。
「うんうん。なんでもないよー」
「には見えないよ⁇」
「うーん…なんか、桜さんから宣戦布告されたっていうかぁー」
「「はぁー‼︎⁇」」
「なにそれ。もしかして梓っち脅されたのか⁇八百長か⁇」
「そんなんじゃないけど…」
…。
「私どうしたらいい⁇」
二人に聞く。
「じゃあこの際はっきりしよう」
「へ⁇」
霜月君は言う。
「まず。梓っちは好きなんだよね⁇北見のこと」
「うん」
「好きなんだよね⁇」
「…好き…」
「で、桜さんも好きって⁇」
「うん」
「そうか。そりゃライバルやな」
「…」
「でもな。梓っち」
霜月君は私の肩にポンっと手を置く。
「お前の気持ちが本物なら、諦めることない。誰にも負けねぇ想いは、梓っちにあるだろ⁇」
「…ぅん…」
「なにも考えるな。ただ北見を好きなままでいろ。大体桜っつ奴は男子の人気くらってるかもしんねーけど、北見は違うだろ⁇」
「…」
「第一見てて、興味なさそーな顔してるしあいつ」
「そう、かな」
「まっ、俺も梓っち派だからねー」
「ありがとう、霜月君」
なんだか少し、元気が出たよ。