side 京

「追いかければ⁇」

俺は霜月に言う。

はあ…もう最悪…。

「言われなくても。つーかさっきの見ただろ⁇あんたの行動で、梓っちは傷つくの。そんなんも分かんねーの⁇」
「知るかよ。俺には関係ねーだろ」
「関係ない…。そんな言葉どっから出てくるわけ。マジ心ねーんだな」

そう言って霜月は走って行った。

俺はその場にしゃがむ。

「はあ…マジ最悪…」

すると陽が

「王子でもこんなことあるんだ…」

と、言ってきた。

「あるよ…。本当なら俺が追いかけるんだろうけど…今の俺にはそんな資格ねー…」

あずには霜月がいいのかもな。

「いいの、このままで」
「んー⁇」
「水樹さん。取られるよ⁇」
「取られるもなにも…好きじゃねーし…」

あずが。

「王子が水樹さんの事を⁇」

…。

「違うよ…。俺を、あずが」

俺…今気づいた…。

あずのことが好きだって。