てか…。

なんで霜月⁇

あいつに勉強教えてもらってんの。

わけわかんねーし。

俺だって勉強教えられるわ。

「ただいまー…、京いるのー⁇」

階段を上がってくる音がする。

帰って来たか、姉貴。

「んー、いるよ」

俺は部屋から言う。

「入るよー」
「あー」

姉貴は俺の二つ上。

「あれ…あんた今帰って来たの⁇」
「あぁ、委員会だったから」

上を脱いでいた俺を見て、きっと今帰って来たって読み取ったんだろう。

「そう。明日お母さんとお父さん食事に行って夜帰ってくるの遅いって。だから適当にご飯作って食べようと思ってたんだけど…」
「食いに行こうぜ」
「と、言うと思った。だからさ梓ちゃんも誘おうよ」
「は⁇あず⁇」

なんで⁇

「別に良いでしょ⁇二人とか寂しいし。私の奢りだし」
「…別に姉貴が良いならいいけど」
「じゃあ、決まりね‼︎ちゃんと明日言っておいてよー」
「はいはい」

姉貴は部屋を出て行った。