「と、言うわけで…」
「遅れてすみません‼︎」
ドアを開けて私は言う。
皆がこっちを注目。
だけどそんなの、どうだっていい。
「なんで遅れて来たとね」
と、先生は言う。
なんでって…。
「私が…」
って言おうとした時
「すみません。俺の不注意で。次からはないようにします」
と、京君が言った。
「きょ、く…」
すると京君は自分の口元を人差し指で当てる。
しっ、てことか…。
「…じゃあ、次からは遅れないように。はい、席座って」
先生はそう言って話を続ける。
京君…。
「京君、あのね⁇」
私は隣に座ってる京君に一言、そう言う。
「ありが、と」
と。