「…なんで泣くの」
「ひっ、く…」
「…」
「…っだ…て、…しのせいで…っ、迷惑…て」
「…」
「…れて、るよね…」
「え⁇」
「ずっと…考えてた…なんで京君は、こんな私を…保健委員に選んだのかって…」

その答えが知りたくて。

「ほんとは…こんな風になること、分かってとんでしょ⁇」
「…あぁ。でも…」

京君は言う。

「俺は、あずしか心開いてないから」
「…え⁇」

フッ、と京君は笑う。

「なんて言うか、他の女達とあずは違うって言うか。まあ…あずよりも頼りになれるやつ、いっぱいいただろうな」
「なっ…」
「けど、あずは気軽に話せるし、てか俺、お前しか話せねーし」
「…っ、京…君…」
「お前はさ。色々考えすぎなんだよ」
「…」
「たまには俺を頼っていんじゃね⁇」

こんなにも嬉しいことを言ってくれるなんて…。

益々好きになっちゃうよ。

「頼って、るよ⁇」
「ばーか。どこがだよ。こっちだって不安…」

チュッ

そんな私は無意識に京君の頬っぺたに背伸びしてキスをした。

「な…あず…」
「ごっ、ごめ…」
「い、や…」

なんだか二人とも、顔が真っ赤だったのは覚えてる。

「さっ、行くよ⁇」
「…あ、ぁ」

私は京君の手を引っ張って保健室を目指した。