ぼくはパソコンを閉じた。


「なんや、わし睨んで。知らんがな。お前んとこの半蔵がわしくわえて離さんさかいに、ミミちゃん呼んだだけやないか。もう今はどっちも送り返したし」


「町を元通りにして下さい」


「親戚でもおったんかいな?おらんのやろ?他人やったら別にええやないか。まさるのせいちゃうし。どちみち消えて無くなる運命なんやて。カレーライスか、ライスカレーか、みたいなもんや」


「いまいち喩えが…」


「わしな、こないだグリーンカレーて食うたんや。なんや食欲なくす色しとったけど、パプリカとか色鮮やかでな、いざ食うてみたら、スパイシーでなかなかのもんやったんやけどな、しばらくしたらキョーレツな便意や。もう我慢するどころやあらへんのや。って話してたら腹いたなってきた‼」


モッヒーはケツを押さえて慌てふためいていたが、しばらくすると体から力を抜いた。


「まさか、漏らした?」


「パクチーが合わんねん」


と、いつも無表情に近い不敵な笑いを浮かべるモヒリアンが、恥ずかしそうに俯いた。ウンコを漏らしてハニかむエイリアン。


果たしてヤツは、天使なのか?悪魔なのか?


「悪魔は半蔵やろが‼はよ離せ言う…て、くれ。て、吐いとるで?臭かったんか?半蔵、大丈夫か?」


半蔵の背中をさするモッヒーなのでした。