放課後―


雅に初めて、
帰るのを誘おうとしたら他の女の子に先を取られた。



断って・・・!という私の願いは叶ったけれど、
『僕急いでるから』と笑顔を振りまいて断った。




『彼女がいるから』って断って欲しいよ。それってやっぱり欲張りかな?



別に、雅が私を避けてる訳じゃないのは、
知ってるけどそういうふうに見えちゃうよ。
どうしても。



私って、ちゃんと雅の彼女、なのかな?



「未羽!一緒に帰ろっか。」



多分、気付いただろう優月が私を気遣って、誘ってくれた。



優月と帰ることが嫌というわけじゃないけれど、やっぱり雅と帰ってみたい。



私って、どんなところの雅に惚れたんだろう―