「いいよ。とは言われたけど、好きとは聞いてない・・・かも。」


「マジで?」


「でも、嬉しいとは言われた。」


『それじゃあ駄目でしょ。』と優月が肩を下ろし、ため息を付いた。


「やっぱ?」


何となくは、分かっていたけれど・・・


ふと廊下を見ると、雅はまだ女子や男子の人気者のままだった。


「でも、付き合ったばっかりだから、仕方ないのかも。」


私達が付き合ったのは確かに、一ヶ月前だし。



頭が混乱してきた私は、ひんやりと冷えた机に腕を丸くして、その中に顔を着けた。


寝たいけど、寝れない。


見たいけど、見たくない。