「おお!未羽ちゃん、萌えーですな!」

ヒューと冷やかしの声をしてくる、お兄ちゃんに歯磨きをしながら、拳をにぎって殴った。


「ったく、いつからこんな暴力妹になったんだよ。」

そんな言葉も聞いてないフリをして、コップに水を入れて、口をそそぐ。

―プルルルルッ♪

―プルルルルッ・・・・・・


「ん?着信?」

傍に置いてあった携帯を開くと、雅からだ。


「えっ?どっどうしよ・・・。」

心臓はバクバク。顔は鏡でもよ~く顔が火照っているのがわかる。


「もっもしもし・・・」

『未羽ちゃん?』


愛しい人の声がする。雅がやっぱり好きなんだな―っていう実感する。