夜、誘ってくれることは多々あるけれど、学校では?本当に偶にしか無いよね。

ねぇ・・・

本当に雅は私の事好きなのかなあ?


「未羽ちゃん寒そうっ!」


私の服装を見て、雅が呟く。

確かに上は、長袖のロンT一枚だけだけど。



「そっ・・・そう?はっっくしゅん!」


と言いつつ、クシャミをした私に、雅は笑いながら上着を被せてくれた。


「でも、そしたら雅が寒いじゃんっ!」


そう言うと、『僕、男だし、大丈夫』と眩しい笑顔で言った。


こんな時に何で女の子扱いするの?

胸が苦しくなるよ――・・・