ナ「すぐさまアーテは受身を取り音のした方へ向く。
すると息も絶え絶えなピュグマリオン兵が銃をこちらに向けていた。」
ア「お前か!」
ナ「近場に落ちていた剣で兵を突き刺した。
一つ声をあげ、倒れ、動かないことから倒したことが伺えた。
それよりも、と撃たれたクレイオスのもとへ駆け寄る。」
ヘ「くそっ、間に合わなかった!」
既にそこにはヘラクレスがいて応急処置を行っていた。
ア「ヘラクレス、兄様は、兄様は!!」
ヘ「だめだ!血が止まらない!」
ナ「もとから傷だらけで一番酷かったクレイオス、息も小さく虫の息の一歩手前と言ったことろだった。」
ヘ「急いで城へ!」
ク「アー・・・テ・・・」
うっすらと目をかけ、手を伸ばす。
アーテは伸ばされた手を握り、声をあげる。
ア「兄様!すぐ城へ戻ります!もうしばらく頑張ってください!」
ク「いや、今・・・きいて、ほし・・・んだ
もう、もたないから。」
そう告げる。
ヘ「クレイオスさん、冗談はやめてよ・・・」
ク「へら・・・お前も・・・だ。」
ア「兄様!」
ナ「最後の力を振り絞るかのように言葉をつむぎ出した。」