ナ「別れてからどれくらいたったかなんてはわからない。


だけれども、敵の陣形は崩れ指示通りにアーテ達は敵陣へと攻め込んだ。


きっとクレイオスが崩したのだろう。


だが、敵陣に入ってもクレイオスの姿が見当たらない。


攻防戦を激しく繰り返しながら戦っていると遠くから微かに声が聞こえる。」





アN「一番愛しい人。



一番守りたい人。



一番側に居たい人。」




ク「アーテ!」


ア「兄様!」


ク「気を抜くな!まだ終わっていない!」


ア「はい!」


ナ「その後二人はお互いを背に戦い続けた。





一人、蝶の様に扇を広げ美しく。




一人、烏(からす)の様に鋭く素早く。



二人は戦場で乱舞した。」