ナ「いつもと変わらない空
いつもとかわらない空気
いつもと変わらない緑
そして、
いつもと変わらない赤」
ク「また・・・戦争、か。」
ナ「風の吹く丘の上に佇むは黒曜石のような黒い服の上に重ねるように黄金(こがね)色の衣服を身にまとい、手には二本の剣を持つ青年。
最強の軍神と呼ばれるこの男。
名は"クレイオス"
舞姫と呼ばれるアーテの実の兄である。
クレイオスは丘から自分の国を見つめていると後ろに気配を感じる。
振り返ることもせずに口を開いた。」
ク「ヘラクレスか。」
へ「さすがクレイオスさん。またばれちゃった。」
ナN「ヘラリと笑う銀色の髪の青年、ヘラクレス。
アーテの側近でこの国一の情報屋でもある。」
ク「どうした?」
ヘ「姫様が探しててね。やっぱりここにいた。」
ク「・・・この景色が好きなんだ。」
クN「誰にも知られていないこの丘。
まぁ、ヘラクレスには見つかってしまったけどね。」
ヘ「そうだね、クレイオスさん気がつくといつもここにいるよね。」
ク「ははっ、でも、美しいだろ?」
目を細めて愛でるかのように景色を見る。
ヘ「確かに。」
ク「・・・あ。アーテが待っているんだったね。」
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