「飛鳥ちゃんて、ほんと見かけは大人っぽいのに、ね。」


「ああ?」


「未紗子さーんって甘えて来られると、妹が出来たみたいで嬉しくなっちゃう。」


「あいつ、中身、全然ガキだろ?」


「この前も隣にお布団したのに、一緒に寝ようって。

可愛くて、きゅんとしちゃったわ。」



篠井の言葉をすんなりと受け入れてた、俺。


これまでの、裕木亜澄とは違う、友達、仲良しの域。


男ばっかりの世界で育ってきたからな。



単純に、――――。



姉妹という関係性に、すごく憧れていたんだろうなと思う。


姉のように優しくて何でも相談できる。


美しくて強くて、そして頼れる女性というものに、飛鳥はどうしようもなく弱かったんだと思う。