飛鳥、―――――。



祭壇には、飛鳥の遺影。


自然体で美しい飛鳥が、俺を見つめている。



素、の飛鳥だ…。


この写真、いつ撮ったんだろう。



仕事でたくさん撮られるからって、普段はなかなかカメラの前に立とうとしなかった飛鳥。



この写真、いいじゃん。



飛鳥に向かって、笑って見せた。



「…っ。」



お前、――――。



手のひらに、爪が食い込んでいく。



お前、なんで何にも言わないの?


言ってこいよ、馬鹿。


誤解したまま死ぬなんてさ、俺、弁解も出来ないのかよ。


つーかさ、お前っ。


俺のこと、信用出来なかったのかよ?


どこからどう見たって、俺の方が惚れてんだろ。