「そんなのお世辞にきまってるじゃん。
しかも、お前からの紹介なんだし。
身内ってわかってるから、気ぐらい、使うだろ。」
正解は、わからない。
ただ、―――。
少し行き過ぎてきた関係に、僕の方が必死に抑えてるって、わかってんのかな。
「そっかな、―――。」
ふわりと長い髪を揺らして、僕を下から覗き込むように見上げてくる。
「……っ。」
無防備なのを装って、どんどん踏み込んでくる飛鳥に、ちょっと本気でイラッとした。
「っていうか、お前、―――。」
「ん?」
「何だよ、その恰好。
僕だからいいけどさ、肩も出てるし、足も出して。
しかも、ベッドの上だぞ。
普通の男なら、絶対、誘われてるって勘違いするぞ。」
「だって、大哉君だもん。」