「亜澄はね、人見知りなんだよっ。」
「だろうな。」
それくらい、僕だってわかってるっつーの。
「だから何かと話題を見つけてさ、……。」
「私だって亜澄と話すの、最初は緊張したんだから。
こっちから話しかけても、返ってくるの、短い返事だけとかさ。
苦労、したんだから。」
何だよ、……。
人が喋ってんのに、勢いよく遮ってきやがって。
確かに、―――。
飛鳥の方が、裕木亜澄に食い付いた感じだもんな。
「ほら、女の子、なんだからさ。
もっと優しく、ね―――?」
ドスンと僕の隣に腰を下ろすと、長い脚を見せつけるように真っ直ぐに伸ばして。
おまっ、―――――。
ここ、ベッドだからな。
「はいはい、それで?
私とは違うから、優しくしろってか?」
つい、口調が荒くなって、自分が焦っていることに気が付いた。
「あっ、もう、―――。ひどーいっ。」