意を決した飛鳥の決心。
「あいつ、言えると思う?」
「言えねえだろ。」
「だよな。
飛鳥が身を引く感じには、なるだろうな。」
なんて奏多と話していたものの。
その機会は、意外と早く訪れたらしい。
次の日、――――。
飛鳥は本人に、直接、聞いてみたらしい。
「本当は、もう少し様子を見ようと思ってんだよ。」
どうやら、彼女は飛鳥の見てる前で呼び出しをくらったらしく。
教室に戻ってきた時には、顔は真っ青で、かちんこちんに固まってたらしい。
「で、どうだった?」
「うん、―――。
亜澄といると迷惑かなって、聞いたの。」
結果を聞く前から、わかってしまった返事。
リビングのソファ。
僕の隣に座ると、クッションを持ったまま僕の肩にもたれ込む。
「で、―――?
友達になれそうなのか?」
「うんっ。」
「だろうな。」
見た目でわかってしまうくらい、飛鳥の表情は嬉しそうに晴れやかだった。