彼はじっとこちらを見つめている。


しまった、と思った。



だけど

思いもよらぬ言葉が返ってきた。



「君さ、もしかして言葉がわかるの?」


言葉がわかるというのはこの子のことだろうか?

彼の問いかけに戸惑いながらも頷く。



「まじで!?他にもいたんだ!!」



えっ?


彼はなぜか一人で盛り上がっていた。



「いや実はさ、俺も話せるんだよ!
動物と!」



驚きを隠せなかった


私以外にそんな人がいるなんて…