そう秀勝が言うと帆乃夏はすっと目を細めた。



「私、ね。秀勝くんのことが好きなんだ。


そうやって真っ直ぐに玲唯ちゃんのことを素敵って言える秀勝くんが。


ほら、勉強教えてくれるときだってすっごく優しいし。」


花火を見ていた秀勝の眼が驚いたように帆乃夏に向けられる。



「でもね、秀勝くんが私に勉強教えてくれるのは玲唯ちゃんが頼んでくれたからだってわかってるよ。


秀勝くんに少しでも近づきたくて今日は思い切って名前で呼ばせてもらってるけど

秀勝くんが優しい笑顔を見せるのは玲唯ちゃんが関係してるときだけなの。」