秀勝は、ふぅーん、と言ってまた一度帆乃夏をみてから 「まあ、体調悪いんじゃないならいいか。」 と納得したように言った。 「お前は、残酷な奴だな。」 そう言った鷹弥の声は人ごみにかき消されて、 秀勝に聞こえることはなかった。