「先輩、その話は鷹弥にしましたか?」 「うん。たかやんは行っても良いって。」 「鷹弥がいるなら…。 分かりました。」 秀勝は動揺を隠す為に少し素っ気ない言い方だった。 ――――先輩も居るなら、とは言えないな。 秀勝は玲唯からの誘いだったなら、余計に嬉しいと思った。 そんな自分を不思議に思いながら、コートに目を向けた。