「今週末さ、花火大会あるでしょ?


一緒に行かない?」



またしても驚く秀勝。



秀勝が首を傾けて、目を見開いて固まっていると玲唯が言葉を続けた。



「あ、2人でじゃなくてね、たかやんと帆乃夏ちゃん誘って行きたいなって思って。」



「あぁ、そういうことですか。


でも、なんで飯山先輩なんですか?


先輩は浅井先輩の方が仲良いですよね?」



一瞬顔をしかめた様に見えた玲唯だったが、すぐにいつもの表情に戻った。



「それが、帆乃夏ちゃんに誘われたからさ。


それに、さとみんは家が厳しいから花火大会には誘えないんだよ。」