「先輩1人なんですか?」



鷹弥のその声に振り替える玲唯。


「あ、たかやんと椎名だ。


あ、じゃなくて、私に友達いないみたいな言い方しないでよ、たかやん。


今さとみんが試合に出てるから。」



玲唯はそう言ってコートを指差す。



「あ、そうでしたか。すみません。」



「今のは確信犯だね。」



鷹弥に対して秀勝が言った。



「やっぱり椎名もそう思うよね?

たかやんね、たまにこういう意地悪してくるんだよ。


いつも一緒にいるんだから、椎名なんとかしてよー!」



「いやー、俺も手をやいてるところです。」



そう言って秀勝はおどけたように肩を竦めてみせた。



「そうやって2人だけで盛り上がらないでくださいっ!」



鷹弥がそう言ったところで秀勝と玲唯は珍しく爆笑した。