―放課後―



私は、坂本凜と二人で家から近い場所にあるカフェに来ていた。


ここなら学校の人に会うこともないだろうと思ったからだ。



私が抹茶ラテを注文するのを見て、坂本凜は「あー!ひなちゃん昔からずっと抹茶すきだよねー!」と言ってきた。


だんだん、自分が彼女の事を覚えていないことがとても申し訳なく感じられた。



そのことを彼女に言った方が良いのだろうか……?





迷う。