「もう誤解なんてしないから訂正するのだけはやめてくれぇっ!」
「……虐めすぎました」
虐めてたのかい!?
…なんて言ったら余計傷が抉れるからやめておこう。
観察していて思ったが、センは殆ど無表情。
殆ど…と言ってもそれさえも仕事だけだし、クール系で売っているから尚更笑顔が貴重品だ。
「あの、社長。確認いいですか?」
「おうおう!何でも聞きたまえ」
「私がここに来たのってほんの2、3日前…でいいんですよね?」
「そうともさ♪」
「…そうですか」
センがさっきよりも私と目を合わせなくなった。
理由を聞くのはやめておこう。
けっして怖いわけじゃないからな!?