ドクンドクン。


「たのしーなッ♪やっぱり、デートってイイよね?」


ドクンドクン。


「映画、何見るんだったっけ?」


ドクンドクン。


「・・・・・・睦月クン??」


「え、あ、はいっ?!」


俺は、彼女を見た。

天音さんは俺の大きな声にビックリして、瞳を大きく見開いた。そして、クスクスと笑う。


「本当に、面白いよね。睦月君て」

「す・・・すいません・・・」


顔が赤くなる。
せっかくのデートなのに、俺は何をしてんだろう・・・。