「ごめんなさい!

待ってるのでっ…」




腕を離そうとするけど、思った以上に近すぎて離れることができない。



「どうせ、ぶっさいくだろ〜」


ある1人の男の人が言った。



遥斗先輩は…




少しの沈黙のあと、言い返す。


「多分、あなたたちよりかっこいいです…」



きっと、最後のほうは小さな声だった。


男の人達は、目を大きく開けて固まっている。