「なんで、そんな余計な事するの? あんただって、みよりがいないのに…。 自分のお願い事、叶えてもらったらよかったじゃないの」


今、すごく可愛くない言い方してるよな、私。
いつもの事だけど…。


本当は、そんなことがいいたいんじゃないのに。


「俺は、イチゴが笑ってくれたらそれでいいんだ」


「え?」


「俺は、イチゴが好きだから」


ニコッと笑って、チョコが言う。


「あんた、ほんとに…バカ」


「バカって言う方がバーカ」


本当に、コイツ…ムカツク。
ムカツク…けど。


「…ありがとう」


そう言って、笑った。


「私も、きっと…あんたの事、好き」


きっとって、何だよ。
と、チョコは少しムスッとしてたけど。


私は笑ってしまった。


バカでムカツク、大っ嫌いな悪魔だけど。
これからも、ずっと一緒にいる。


そんな、気がする。







★END★