「イチゴが望んだ事でしょ?もっと喜んでよ」


その言葉に込められてる意味が、なんとなく分かってしまった。


「まさか…ダークが…?」


ダークは、ニヤリと笑った。


私はその瞬間、背筋が凍った。
ダークのことを、信頼していた自分がバカだと思った。


「俺は悪魔だ。だから、俺なりの方法で、イチゴの望みを叶えてやりたかったんだ」


「だ、だからって…なんで…こんなこと」


「言っただろ?俺は悪魔だって」


悪びれた様子なんて、1ミリも感じとれなかった。


私は、今のこの状況が受け止めきれなくて、ずっと黙って俯いていた。


「あんた、もうイチゴには関わるな」


トマトが、私の前に立って、ダークにそう言うと、ダークは笑って


「また来る」


とそう言った。