「久しぶりだな? 元気にしてたか?」


何も無かったかのように、私の肩に、ポンと触れて、笑う彼が―――憎らしい。


殺したい程、憎らしい。


“悪魔なんて、嫌いなのよ”
私は虫唾が走る体を、自分の腕で押さえ、感情を押し殺して、笑った。


「うん、元気。 …ダークは?」


「もちろん、元気」


元気じゃなかったらいいのに。
そんな事を思う。


私は彼に別れを告げて、少し離れた場所に居た三人の元に向かった。


「イチゴ。 友達は、もういいのか?」


チョコが、そう言う。私はまた、無理して笑った。


「うん、もういいの」


「あいつ、悪魔? イチゴ、悪魔の友達いたんだ」


「―友達、なんかじゃない」


立ち止まる、私。
三人も、合わせて立ち止まる。


「悪魔なんてー…嫌いなんだから」


チョコを睨んで、そう言った。


チョコは悪く無い。
…でも―…悪魔は嫌い。


虫唾が走る程。




SECOND☆END