「ひいい!! ちょー怖い! まじ怖い!」


チョコは私の腕にしがみつき、ミューはチョコの腕にしがみついてる。


…お、重いっ。


「なあ、まじ帰ろうってー! まじ怖いって、この遊園地! 下手したら死にそうな遊園地じゃんか!!」



チョコが涙目になり、訴えるように言う。


「大丈夫。 この遊園地で死んだ人はたったの10%だから…」


ジャックがそう言うと、チョコは勢いよく涙を流した。


「一割じゃん! 普通死なないよ!! 遊園地で!!」


「それは人間界の話だろう…」


ジャックは不気味に笑った。


「分かった。 じゃあ、ジェットコースター乗ったら帰ろうか?」


「ほんとか? よか―――…」


チョコは、遊園地の中心にある、大きなジェットコースターを見た。


運転中に、大きな鎌や、大きな処刑台を潜り抜けていく様子を、目を見開いて見ていた。


所々、血がついている。


「あのジェットコースターで怪我をした人は67%だ」


「はははははは、半分以上じゃん!」


「軽症で済んだ人は13%」


「半分は重症!? どんだけぇー!!」


チョコは大泣きして叫んでいた。