「チョコが何かしたんですか? 死刑でいいですよ」


『いえ、そんな重いものじゃなくて…』


「じゃあ、窃盗の罪も上乗せして、死刑にして下さい」


K察の人は困った様子なので、とりあえずホウキで飛び、K察に向かった。


悪魔は普通、悪さをするのが仕事なので、K察に捕まる事はあんまり無い。


人間を助けた事については、事故みたいなものだったので、特別に許された。
チョコはただ、トカゲを捕まえたかっただけなのだから。


「イチゴ! やっほー!」


能天気に、K察の入口で手を振ってくるチョコにイラッとして、チョコの上に着地した。


「いた! そして重い!! 早くどけよっ!!」


叫んでるチョコを無視して、K察の人に話しかける。


「すみません。 家の物が盗まれたので、被害届けを出しに来ました」


「迎えにきてくれたんじゃねーのかよ!」


ホウキの先端で、チョコを突き刺すと、小さく唸って気絶した。


「ところで、このバカは何をしたんですか?」


「ちょっとね、禁止事項を破ったので、注意をしていただけです」


…禁止事項?何それ?
と首を傾げていると、K察の人はこう言った。


「天使との恋愛です」