『‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐リーダーっ!!』
俺は必死に後を追いかけて呼び止めた。リーダーはすぐに足を止めて振り向く。
『………あいつは……カシワギは勘が鋭い。
多分もう何かに気付いて動き始めてる』
『な、何かって………?』
『ユウキが他の人とは違うって事』
ドクンと胸が高鳴った。俺が他の人とは違う……?
『それってどうゆう意味?』
この世界に選ばれるような人間ではない事?
それとも向こうの世界に戻りたいと思ってる事?
『俺にも確かな事はまだ分からない。でも一つだけ決定的にみんなとユウキが違う事は………』
リーダーの目を反らせない。俺はゴクンと唾を飲んだ。そして……………。
『現実世界に居た時にフリーチルドレンに会ってる事』
フリーチルドレンに会ってる?俺が?
言ってる意味が分からなくてリーダーの次の言葉を待った。
『ユウキをこの世界に導いた人間【M】
そいつはこの世界の住人。つまりフリーチルドレン』
『…………』
『なのにMは現実世界に現れて、ユウキをここに連れてきた。この意味が分かるか?』