でも入り口と言ってもやっぱり普通の絵。
一体どうやって……?


『ユウキ。君はこの絵を何の絵だと思う?』


するとMは絵画を見つめながら口を開いた。


……………何の絵って。

『どっかの街の風景みたいな……』

俺は曖昧に答えた。だってそう答えるしかない。


その絵には大きなビルや家。森に花に空。
そして観覧車が見える遊園地らしきものも描かれている。

まるでどこかの街の風景を切り取って描いたみたい



『そう、これは
どこかの街の風景だよ』


『…………』


『どこの街の風景か、もう君なら分かるんじゃない?』


答えを導くようにMが俺をさとす。

俺の中で生まれた1つの答え。
まさかこの街は………。するとMが再び俺の心を読み取った。




『正解だよ、ユウキ。
この街はこれから行く夢の世界。
フリーチルドレンが住む僕達だけの街だ』



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