早速コインを入れてゲームを始める。
 クレーンゲームは得意だ。
 優希が欲しがる景品は大抵クレーンゲームにあるので、必然と上手くなっていた。
 流石優希だな!
 こんなとこでもお兄ちゃんを助けてくれるなんて!
 目当てのぬいぐるみに狙いを定め、クレーンがつかみ、そしてそれが穴に落ちる。
 とまあ、こんな感じで軽くとれるようになってしまっているのだ。
 あっさりとお目当ての物をゲットである。

 明らかにここまでくる道のりの方が時間をかけていたことは気にしない。
 全ては優希のためだ。
 でも、流石にこれだけのためというのはあれだからなー。
 他にも優希が欲しそうなものを探すか。
 
【2】

 ……うーん、一通り見てみたけど、優希が気にいりそうなものはあまりなさそうだな。