というわけで、遠いと分かっていてもここまできたのだ。

 一週間も待ったのだ。
 今日まで長かったよ。
 本当はもっと早く景品をとりに行きたかったが、用事がつながりにつながり一週間もたち、今日になってしまったというわけだ。

 さらには学校からここに向かうとき谷風がしつこかったのもめんどうだった。
 一緒に帰ろうとの誘いを断っただけなのに、しきりに「女か!? 女なのか!?」と連呼するのはやめて欲しい。
 普段一緒にいる俺まで変な目で見られてしまう。
 あいつは女欠乏症かと言いたい。
 まあ、谷風の言うことはあながち間違いではない。
 ただし!
 女は女でも可愛い妹だがな!
 とりあえず、奴をなんとか撒くことに成功したが、疲れはたまった。