「なんだよ、急に…」



俺は少し戸惑いながら、美保の目に溜まった涙を手で拭いた。



「だって、紗江(さえ)が…!」



紗江って確か、北川だったよな?



美保の親友の…



その北川がなんだっていうんだ?



  「紗江が、健全な男子は女と2人っきりになると理性が保てなくて襲うって…襲わなかったら、それは魅力がないからだって…」