次の日の朝、洗面台の鏡に映る自分の顔がひどくてびっくりした。
目のしたのくまと泣きはらした目。
こんな顔じゃレイに心配かけちゃうよ……。
両頬を手のひらで叩くと自分にかつを入れた。
にーっと笑って見せて、笑顔の練習。
レイの重荷には、ならないように
常に笑って、心配はかけない。
決めたんだ。
なにを聞いても泣かない。
その時は、私が笑って、レイのサポートをするって。
「行ってきますっ」
意識していつも以上に元気よく家を出たりした。
って、あれ……?レイがいない……?
いつもはそこで私を待ってくれているレイが、今日はいない。
まだ来ていないだけ……?
スマホで時間を確認したけど……やっぱりおかしい。
いつもこの時間ならレイはもういるはずなのに……。
すこしだけ待ってみるか。