いっきに体温があがる。

恥ずかしくて肩をすくめるとレイがもう一度私にキスをした。



「……ふは!真っ赤っかやな!」


「…っ……」



レイのばか…!!

なんでそんな意地悪なこと言うとよ!?


赤くなった顔、涙目でレイを睨むとふっと息をもらすように笑って。

私の耳のうららへんの髪を優しく撫でる。



「……サクが好きやから意地悪したくなると」


「……うん」


「ごめんね?好きすぎる」



怒ったんじゃないのに。

そう言いたかったけど再び落とされたキスに、身をゆだねた。


それでも私に溢れんばかりの愛で返してくるレイに、私はまた溺れるように心を奪われる。


甘くて、優しくて……。

レイからの愛情が、すごく、くすぐったい。