お腹が痛い、寝坊、電車が遅れて。

そんな嘘を重ね続け、だけど先生はそんな嘘をすぐに見抜いていたのだろう。
遅刻指導を三回、受けた。

学校に行きたくない理由は知らないのに。
嘘には敏感で厳しかった。
それが許せなかったけど、反論する勇気もなかった。

だから気づいて欲しかった、分かって欲しかった。
先生、助けて、一人なんだよ、悪口、言われてるんだよ、と。