「美里!!起きなさい学校でしょ!!」
そんな母の声から始まるこの1日。
私、藤岡美里は今日も平凡ライフを満喫しています。
制服に着替え、トーストをかじる。
「いってきます」
家をでると
「…………おせぇぞ」
コイツがいる。
そんな、日常。
「…別に待ってろなんて言ってないでしょ」
「…チッ」
…………これも、私の日常の1つ。
「ねぇ蓮様ぁ~
今日は私と帰りましょお~?」
「なに言ってんのよ!!蓮様は私と帰るのよ!!」
「うっせぇな
俺は帰りたい奴と帰るんだよ」
これも、日常。
私の横をたくさんの女を引き連れて歩く
コイツ、如月蓮は私の幼なじみである。
ワックスで少し尖った金色の髪に
耳にはたくさんのピアス。
着崩してある制服は憎らしくもコイツに似合っているのだ。
そして毎朝私の家の前に立っている。
そんな、私の日常。