それからはあまり覚えていない 伊東君は何もなかったかのようにいつも通りまた、と言い帰ってしまった。 頬に手を添えてみると少し腫れているのか熱を持っていた。 ―治る、おまじない 自分の顔が赤くなっていくのがわかった。 窓の外に映る空は 晴天、ですね。 どうやら晴れは私に非日常を与えるようで。