四限後の休み時間。

でも…やっぱり………
気になって、三組を覗きに行った。


零兎がいつものように、席に座っていた。


ただ………
いつもと違うのは…………


『寝てない……………』
つい小声で言ってしまった。



俺が会う時、いつも寝てんのに。。



『これこれ!!これなんだけどさ!』
前の席から、何冊か雑誌を持ってきた男子生徒が駆け寄って来た。


さっきの………。。
零兎を助けた雛多と呼ばれる奴。


雛多は、零兎の前の席に座り、
雑誌を広げながら、楽しそうに喋っている。



なんだよ。。
友達いるんじゃないか。

胸がぽっかり穴が空いたように、悲しくなった。


いや……寂しかった。。


もう………いいや。
どうせ、零兎はレウだ。
遠い存在なんだ。
元から友達なんて、出来ていたんだよ。


俺には、加棚と里居がいる。
大丈夫だ。



そんなことを考え、二組の教室へ戻った。