一気に落ち込んだ。
自分の弱さに。。


『柚君おっはよっ!ん???柚君…………何かあったの??』加棚が教室に入ってすぐの俺を呼び止めた。

『いや。大丈夫………』


すると、前から里居が道を塞いだ。

『だぁめだ!!!そんな顔して大丈夫な訳ねぇだろ!!なにがあったか知らねぇけど、放課後、ストレススカッと発散させようぜぇ♪♪』とマイクを持つポーズをした。


『里居君またカラオケ行くのぉ~??(笑)』加棚がニコニコしながら里居に詰め寄る。

『だっだめかよっ!?発散するなら、オケだろぉよ!!』里居が加棚のほっぺを両手で引っ張って、変な顔をさせる。

『さとぉいくんひどぉーいよぉぉぉ』
加棚が言う。



『ぷふっ(笑)』


馬鹿な二人(笑)
でも……やっぱりここが居場所なのかな。

『あっ!笑った!』!じゃぁ決定だね!!今日は、ちゃんと三人で行くんだから♪』
と加棚が嬉しそうに言う。


『おう!ありがとうな!カラオケ行こうぜ』と二人に言った。


『よぁし!早く授業終わんないかなぁ~(笑)』里居が加棚に言いながら、机に向かって行った。


よく考えたら、あの二人俺のことよく見てるんだよな……
いままで、体調が悪い時。機嫌が悪い時。落ち込んだ時。悩んだ時。怒った時。

いつも顔や態度を見て、変化に気づく。


やっぱり助けられてんだな……
こいつらに………


そう思いながら、そっと自分の席に座った。