零兎と校門で別れ、加棚と里居のいるファミレスに向かった。

『お疲れ様ぁ！柚君疲れたでしょ？？僕のハンバーグあげるよぉ！』と加棚がハンバーグをフォークで刺して、差し出した。

パクっ。

『おいしいな。ありがとう♪』と加棚の頭をポンポンっと叩いた。

加棚は、えへへっと照れ笑いをしながら、ハンバーグを食べ始めた。

『あれ？なんか柚季機嫌よくね？？どうしたー？？』
グラタンを冷ましながら、里居が聞く。


『いやぁ～説教だと思ったら、褒められてさぁ♪』と答えた。


『そうか！そりゃ良かったやん！』里居が言った。



零兎のことが気になっていた。
そしたら、まさか零兎が
自分が好きなグループのボーカル。
すごい運命だ。
こんな近くにいるんだ。
支えてあげなくちゃ。

あまりお腹の空いてなかった俺は、なにを食べることなく、二人と軽く喋り、三人でファミレスを後にした。