「悪かったって。」

あたしから離れて、あたしの頬の涙を拭う優。


「ここ受験するために戻ったんだよ。でも、その時教えて受験落ちてたらかっこわりぃじゃん。」

「ここを受験したの?」
「ああ。お前がここ志望だって希さんから聞いてさ。」