あたしは大学に戻る。まだたくさんの人たちが受験番号の確認をしている。

あたしはそんな人混みをかき分けてベンチに辿り着く。あ、あった。

上着を手にとって戻ろうとしたとき。


あたしの思考は停止した。

真っ直ぐ前を向いたまま固まったあたし。